佐藤優書店

佐藤優の全書籍を紹介します

佐藤優, 橋爪大三郎『あぶない一神教』(小学館)2015/10/01

あぶない一神教 (小学館新書)

あぶない一神教 (小学館新書)

 引用・ 参考文献 

論壇や文壇で活躍している人で、神学的基礎訓練を受けている人は少ないので、神学的思考を読書界に伝える仕事には精力的に取り組んでいる。『宗教改革の物語』(角川書店)、『神学の思考』(平凡社)、『神学部とは何か』(新教出版社)、『同志社大学神学部』(光文社)がこの分野での私の主要な仕事だ。

神学の思考

神学の思考

 
神学部とは何か (シリーズ神学への船出)

神学部とは何か (シリーズ神学への船出)

 

 

ベストセラーになった橋爪大三郎氏と大澤真幸氏の『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)は、例外的にキリスト教の本質である救済の問題にまで踏み込んだ構成になっている。この本を読んでから、私は橋爪大三郎氏という傑出した知性に畏敬の念を抱くとともに特別の関心を持つようになった。
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

 

皇国史観に影響を与えたのが西田幾多郎です。一九三六年に師である西田について『西田哲学の根本問題』という本を書いたキリスト教神学者滝沢克己はバルト門下生です。

西田哲学の根本問題 (こぶし文庫―戦後日本思想の原点)

西田哲学の根本問題 (こぶし文庫―戦後日本思想の原点)

 

 

バルトは女性問題のトラブルが多い人でした。自分の奥さんとは、知的な会話を一切行なわなかった。その一方でバルトの自宅には、キルシュバウムという女性秘書も同居していた。バルトを語る上でタブーになっている女性です。
彼女はもともと看護師で、神学的な素質があった。キルシュバウムは最後に脳の病気で入院します。途端に当時手がけていたバルトの主著である『教会教義学』の制作が滞った。『教会教義学』は事実上、バルトとキルシュバウムの共作です。

教会教義学 (〔第1巻第1分冊第1部〕)

教会教義学 (〔第1巻第1分冊第1部〕)

 

 

資本主義と宗教の関係は、一〇〇年も二〇〇年も前からさまざまな人びとが議論してきました。もっとも知られているのは、マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

 

 

 礒崎氏は東京大学を優秀な成績で卒業し、自治省、現在の総務省に入省した。そこまでなら珍しい話ではありません。彼は官僚時代に『分かりやすい公用文の書き方』『分かりやすい法律・条例の書き方』など、公務員向けの手引き書を出版している。地方公務員の水準アップのために丁寧につくられた本です。官僚の出世にはもちろんプラスにはならない。でも礒崎氏は、自分の知識や能力を社会に還元しようという発想を持って%

分かりやすい公用文の書き方 改訂版

分かりやすい公用文の書き方 改訂版

 
分かりやすい法律・条例の書き方 改訂版

分かりやすい法律・条例の書き方 改訂版

 

 

いま世界中で、恐怖を煽る大衆小説が読まれています。たとえば、人口爆発を食い止めるために遺伝子操作をして世界を救うというテーマの、ダン・ブラウンの『イン・フェルノ』。

 

また、フランスの作家ウエルベックの『服従』は、フランスにイスラム政権が誕生するという、著者自身と社会の恐怖を反映した物語です。 

服従

服従

 
服従
 

 

 先日、お笑い芸人の又吉直樹さんの『火花』が芥川賞を獲り、二〇〇万部を超える大ベストセラーになりました。マイノリティとマジョリティの視座が入れ替わり、人間を立体的に描いています。プロットをきちんと踏まえて、人物造形もしっかりしている。古典中の古典といえるスタイルの小説です。 

火花

火花

 
火花 (文春e-book)

火花 (文春e-book)

 

 

  キリスト教神学を修めて、外務省でロシア担当の分析官をつとめる。この経歴は、ただものでない。 どれくらい「ただものでない」か。『国家の罠』をかわきりに、堰を切ったように生み出される著作の数々をみれば、明らかだ。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

 

 (以上)

広告を非表示にする