佐藤優『国家論 日本社会をどう強化するか』(NHK出版)2007/12
- バルト神学、ゲルナーのナショナリズム研究、宇野弘蔵の「資本論」など、広範な知的領域をバックグラウンドに援用し、初めて書き下ろしで刊行された「国家論」である。
- デビュー作となった「鈴木宗男事件」についての手記『国家の罠』(2005年)、ソ連崩壊を目の当たりにした外交官時代のエピソードを綴った『自壊する帝国』(2006年)に続き、獄中での読書体験や、デビュー後に様々な媒体で発表してきた論考を集積した2007年を代表する一冊である。